名古屋市中区栄の爪の専門店
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爪と医学の密接な関係

 ネイルサロンでは、爪や手をキレイにするだけでなく、意外にも身体異常などを発見する事もできます。それに伴って様々な爪のトラブル、病気、医療などとの関係も深く見直されてくるようになりました。
私達ネイリストの間にも様々なトラブルを持った方々が日々来店されます。
そこで今回は爪というものが医学と密接な関係にあり病気などの診断に必要な多くの情報を提供する組織であるという事も理解していただきたく、医学のプロフェッショナルの方々に協力いただきこのようなページを設けるに至りました。

愛知学院大学薬学部 教授
薬学博士 井上 誠
昭和54年 名古屋市立大学薬学部卒業
昭和59年 名古屋市立大学大学院薬学研究科で
薬学博士号を取得
昭和59年 米国ミシガン州立大学に留学
昭和61年 名古屋市立大学薬学部助手
平成3年 名古屋市立大学薬学部講師
平成5年 名古屋市立大学薬学部助教授
平成17年 愛知学院大学薬学部教授

漢方医学では「肝の異常は爪に現れる!!」
ここでいう肝は、西洋医学でいう肝臓とは違い、幅広い概念を指したものです。
すなわち肝とは…

  1. 栄養分を分解、合成、貯蔵し、自律神経系を介して血液を貯蔵して血流の調整をする
  2. 情動をも意味し、精神の安定、自律神経を介して機能を調整する。
  3. 運動神経系の調整をする。

と言われています。
よって身体への栄養不足、貧血ストレス、運動不足などは、直接爪に影響を与えるという事が言えるのです。このような肝の病気では爪全体が白く濁ります。

『今回は沢山の因果関係の中から「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)」という最もよく見る症状について説明します。』


爪甲剥離症とは?

爪が剥がれてくる状態で爪先から爪の1/2くらいまで剥がれていきますが、剥離は皮膚までは及びません。
接触性皮膚炎による爪甲剥離症。
55歳 男性
※写真1

理容師の職業性爪甲剥離症。親指にはカンジダが証明される。 20歳 男性
※写真2



爪甲剥離症 原因不明 44歳 女性
※写真3


写真提供:
「西山茂夫:爪疾患カラーアトラス.1993.南江堂」より
許諾を得て転載(禁無断複製)

「爪甲剥離症」の原因

1.外傷によるもの
  • 爪を引っかけたり、剥がしてしまったりする場合
  • 爪と皮膚の間に物質が入った場合
  • 水を始め種々の液体に指先を長く付けている場合
  • 化学物質を常時用いる場合
    (次亜塩素酸、フッ化水素酸、有機溶剤、ガソリンなど多種)
  • アレルギー反応が起きた場合
    (接触性皮膚炎など)
    ※写真1
2.感染症
  • 真菌感染した場合(カンジダなど)
    ※写真2
3.皮膚疾患
  • 乾癬にかかった場合(皮膚に盛り上がった赤い発疹が出て、表面にフケの様な物が付着する病気で剥離の他、点状のへこみや変形を起こす場合もある)
  • 湿疹、皮膚炎が爪下の皮膚で起きた場合 ※写真2
4.薬物、薬剤
  • 抗生物質:細菌感染によって起こる病気を治す薬(テトラサイクリン系抗生物質は光過敏症による皮膚炎を引き起し、剥離の原因になります)
  • 抗癌剤:癌の細胞の増殖を抑える、あるいは癌細胞を殺す薬
  • 向神経薬:不安を取り除き、神経の高ぶりを抑える薬
  • 降圧薬:血圧を下げる薬 
  • 経口避妊薬:女性ホルモンを活発にしたり制御したりする調整薬

など多くの薬剤などで起こります

5.全身疾患、内臓疾患
  • 甲状腺機能亢進症:甲状腺からホルモンの過剰分泌により、引き起こされる病気 バセドゥ病など
6.その他
  • 中年女性に圧倒的に多いもので水仕事と深い関係があるようです
    ※写真3
以上のように様々な原因で爪甲剥離症は起きますので原因を見つけるのは困難な場合が多いのですが、爪に重度の異常が見られる場合は医師に相談する事をお勧めします。