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爪と医学の密接な関係

ネイルサロンでは、爪や手をキレイにするだけでなく
意外にも身体異常などを発見する事もできます

それに伴って様々な爪のトラブル、病気、医療などとの関係も深く見直されています
私達ネイリストの所にも、深爪・噛み爪・傷んだ爪など様々なトラブルを持った方々が日々来店されます

そこで今回は

爪が医学と密接な関係にあり、病気などの診断に必要な多くの情報を提供する組織である

という事も理解していただきたく
医学のプロフェッショナルの方々に協力いただきこのようなページを設けるに至りました

漢方医学では「肝の異常は爪に現れる!!」

ここでいう肝は、西洋医学でいう肝臓とは異なり、幅広い概念を指したものです。 すなわち肝とは…
1. 栄養分を分解、合成、貯蔵し、自律神経系を介して血液を貯蔵して血流の調整をする。
2. 情動をも意味し、精神の安定、自律神経を介して機能を調整する。
3. 運動神経系の調整をする。

と言われています。
よって身体への栄養不足、貧血ストレス、運動不足などは、直接爪に影響を与えるという事が言えるのです。このような肝の病気では爪全体が白く濁ることがあります。
『今回は沢山の因果関係の中から「爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)」という最もよく見る症状について説明します。』

 

爪甲剥離症とは

爪が剥がれてくる状態で爪先から爪の1/2くらいまで剥がれていきますが、剥離は皮膚までは及びません。
写真提供:「西山茂夫:爪疾患カラーアトラス.1993.南江堂」より許諾を得て転載(禁無断複製)
写真1
接触性皮膚炎による爪甲剥離症
写真2
理容師の職業性爪甲剥離症
写真3
爪甲剥離症 原因不明
接触性皮膚炎による爪甲剥離症
55歳 男性
理容師の職業性爪甲剥離症
20歳 男性
爪甲剥離症 原因不明
44歳 女性

爪甲剥離症の原因

① 外傷によるもの

爪を引っかけたり、剥がしてしまったりする場合
爪と皮膚の間に物質が入った場合
水を始め種々の液体に指先を長く付けている場合
化学物質を常時用いる場合
(次亜塩素酸、フッ化水素酸、有機溶剤、ガソリンなど多種)
アレルギー反応が起きた場合(接触性皮膚炎など)※写真1

② 感染症

真菌感染した場合(カンジダなど) ※写真2

③ 皮膚疾患

乾癬にかかった場合(皮膚に盛り上がった赤い発疹が出て、表面にフケの様な物が付着する病気で剥離の他、点状のへこみや変形を起こす場合もある) 湿疹、皮膚炎が爪下の皮膚で起きた場合  ※写真2

④ 薬物、薬剤

抗生物質:細菌感染によって起こる病気を治す薬(テトラサイクリン系抗生物質は光過敏症による皮膚炎を引き起し、剥離の原因になります)
抗癌剤:癌の細胞の増殖を抑える、あるいは癌細胞を殺す薬
向精神薬:不安を取り除き、神経の高ぶりを抑える薬
降圧薬:血圧を下げる薬
経口避妊薬:女性ホルモンを活発にしたり制御したりする調整薬
など多くの薬剤などで起こります

⑤ 全身疾患、内臓疾患

甲状腺機能亢進症:甲状腺からホルモンの過剰分泌により、引き起こされる病気 バセドゥ病など

⑥ その他

中年女性に圧倒的に多いもので水仕事と深い関係があるようです  ※写真3

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